オーストラリアと日本の初等教育の大きな違いは、ほとんどの学校はホリデー中の宿題がありません。ホリデーは休む!また塾に通う子供もいなくその代わりに スポーツ、音楽、遊び等自分の好きなことにたっぷり時間を使い、伸び伸びと子供時代を過ごしています。また幼稚園の時からみんなの前で発表する場が多く、学校で積極的に自信を持って学習し、コミュニケーションスキルを発達させるという教育に力を入れています。
オーストラリアの教育は自由で伸び伸びしているので、学校ルールやしつけもゆるいはず。と勘違いされがちですが、 学校のルールはしっかりしていて、授業を妨害したり、先生の指示に従えない生徒はノーティーコーナーに立たされたり、校長先生の部屋に呼び出される。いじめが発覚するとすぐに退学や停学等の罰則処置も少なくありません。
中・高等教育からは学校の勉強量がグンと増えますが、授業には アクティブ・ラーニングが採用されており、先生が出す課題を生徒たちがグループに分かれて話あいながら答えを見つけ出す。教科書やノートはすべてPCやタブレットを利用し、知りたいことは自分で調べる。先生は知識を生徒に伝達するのではなく、子どもたちが自分で調べその学びを促進するファシリテーター であるというのがオーストラリアの先生が目指す立ち位置だそうです。授業中先生が一番後ろの席に座って作業していたり、生徒たちがクラス内を立って歩いたり、ソファーでリラックスしながら話あっている姿もよく見られます。
オーストラリアの成績評価には2つの方法があり、1つは日本と同じ一般的なテスト。もう1つはアサイメントと呼ばれる課題の提出です。日本人留学生を悩ませるのがこのアサイメント。自分で調べたり研究したことを友達と話し合ったりしながら答えを導きだし、それを決められた文字数で文章にまとめて提出する。暗記テストに慣れている日本人は、答えがわからないこの課題提出が、英語のハンデも加わりかなり苦労します。ただしこの学習の繰り返しが、 自分で調べて学んだことを自分の考えとして話すことができるコミュニケーション能力を育てていくのでしょう。